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名物裂の中でも豪華さ華麗さを持つ織物で、文様を平金糸であらわしたものである。中国宋時代に始めて織り出された、特に地場全面を金でうめたものを金地金襴という。 左図は角倉金襴
(例)鶏頭、二人静、角倉、角竜、江戸和久田、金地二十蔓牡丹唐草
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繻子組織により、地緯で文様を織り出した柔らかな織物で、侘茶の心をとらえた裂である。 左図は荒磯緞子
(例)道元、珠光、本能寺、利休、遠州、荒磯、笹蔓、山椒
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漢島、広東などとも書く名物裂中の縞織物のことで、鎌倉時代以降多く伝わるにつれて新鮮な感覚が、粋を求める茶人に好まれた。左図は青木間道
(例)鎌倉、日野、青木、船越、薩摩、相良、望月、弥三右衛門
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二色以上の色糸で、文様を織り出したものを名物裂では錦と言っている。経錦緯錦があり美しいもののたとえにもされる織物である。左図は有栖川錦馬手
(例)蜀紅、有栖川、いちご、清水裂
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莫臥児、毛織、回々織などとも書く。インドのムガール帝国時代(一五ニ六〜一八五七)に織られたもので、緯に撚金糸を用いた裂である。左図は花唐草段モール
(例)段モール、花卉モール
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二重経による重ね織りで、織物の表と裏により地と文様の色が反対に表れる裂である。左図は糸屋風通
(例)糸屋、木賊、竹の節
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